COVID-19の影響で授業はオンライン主体ですが、一部の授業は感染予防対策を行いながら対面形式で実施され始めています。このような状況の中、対面式で始まっている科目の一つである卒業論文(3,4年生配当科目)の様子について紹介していきたいと思います。
初回は、細胞機能制御学研究室(齋藤靖和 教授)です。今年4月から研究室へ配属された3年生も当初はオンラインでの指導でしたが、実際に手を動かす必要のある試薬作りや滅菌操作、細胞培養など少しずつ来学しての研究活動に取り組みつつあります。登校時間は必要最小限ということで、じっくりと研究に打ち込むことや、研究室内での教員や先輩、仲間たちとの何気ない会話やディスカッションなどにも注意を払わざるを得ない状況ですが、こういった環境にも対応しながら、1つずつできることから取り組んでいます。
学生からは、「オンライン授業が多く、家に引きこもりがちだったので、研究室での活動が新鮮で楽しい」、「他の学生とも会えて嬉しい」、「研究に関する新しいことをたくさん学べ、モチベーションが上がる」などという声も聞かれ、昨年までとは異なる状況ですが、学生たちにとっては大学での研究活動は良い刺激になっているようです。
卒論研究に取り組む様子(細胞機能制御学研究室)
研究室での学生(3年生)たちの様子
試薬の作りかたを教わり、自分で試薬を作製したり、
試薬や器具の滅菌操作を覚えたり、
遠心機の使い方を学んだり、
顕微鏡の使い方や細胞写真の撮り方を覚えたりと、最初は覚えることが多くて大変です!
学生が撮影した染色されたがん細胞の写真です。3年生にしてはなかなか上手くなってきたのではないでしょうか。研究発表でも通用するきれいな写真が撮れるように練習を重ねます。
先輩指導の下、細胞培養の手技を身に付ければ、基本実験操作の修得は完了です。いよいよ自分の研究がスタートしていきます。楽しみですね?
ときには、自分の取り組んでいる研究内容を研究室メンバーの前で発表することもあります。自分の課題を整理し、それを発表することで、プレゼンテーション力にも磨きをかけていきます。先輩の発表から学び得られることも多いようです。こういった1つ1つの積み重ねがこの先の成長の糧になります。コロナ禍のため、研究に取り組める時間は限られている状況ですが、自分自身の成長と新たな発見を目指して一人ひとり頑張っています。
こちらが3年生の時間割例(前期*)、現在、ほとんどがオンライン授業ですが、授業時間の合間を上手く使って卒論研究を少しずつ進めています。
*本年度入学生からは授業は4学期制(クオーター)になっています。