本文
(2017年に掲載された記事の復刻版です)
生命環境学部では、4年生の卒業論文の仕上げが佳境に入っています。今週が要旨の締め切り、2月に入ると本論文の締め切りに引き続き、口頭での発表会(2月6日、7日)が開催されます。発表会は公開され、研究室のメンバーだけでなく、友達や後輩も聴きに来ることになります。県大生が4年間で最も緊張するイベントです。 生命環境学部では卒業研究を2年(!)かけてみっちり行います。ここまで手間とコストをかける大学は全国でもまれです。多くの国立大学では4年生次の1年間のみです。十分な実験時間を取ることができるので、大学での修学内容を問われる就職活動でも非常に有利であるという声も聞かれます。 2年間の研究成果をまとめる卒業論文は、他の大学では考えられないほどの充実した内容となります。4年生の前田朱音さん(生命科学科?大学院進学予定)は、2年間の研究内容を2本の英語論文(一本は筆頭著者)にまとめ、国際誌に出版しました(Nishino et al., 2016; Maeda et al., 2017)。学部生を筆頭著者に国際的な論文が発表されることは、庄原キャンパスでもそれほど多くはありません。しかし生命環境学部では、入学した全員にそのチャンスが十分に与えられます。