私は,高校生の時に県立広島大学?庄原キャンパスのオープンキャンパスに参加し,不妊治療や生殖技術を研究している研究室があると知り,大変興味を持ちました。そして,是非この自然豊かなキャンパスで研究がしたいと考え,県立広島大学に入学しました。
私は現在,マウス卵子を用いて汎用性の高い長期保存法を開発しています。先日,オンライン開催された第62回日本卵子学会学術集会では,「マウスGV卵*の凍結保存における小胞体ストレス阻害剤の効果」(*排卵前の未受精卵)というタイトルで,先輩方と協力して出した研究成果を発表し,学術奨励賞を受賞することができました。阿部先生にご指導いただきながら資料や原稿作成を行うなかで,研究内容を分かりやすく簡潔に記載することや,伝えたいことを時間内にまとめることの難しさを痛感しました。しかし,この経験は私にとってとても貴重な経験となりましたし,他大学や不妊治療を行っている病院の発表を聞くことができ,非常に勉強になりました。そして,もっと生殖分野について学び,貢献したいと考え,大学院に進学することを決めました。将来は,大学で学んだことを活かして,胚培養士になり不妊に悩む方たちを助けたいと考えています。
田舎であるため遊ぶところは少ないですが,友達と車で出かけたりサークル活動したり,学生生活は非常に充実しています。また,今年は新型コロナ蔓延防止のためできませんでしたが,阿部研究室では,毎年夏にキャンプへ行ったりバーベキューをしたり,いろいろなイベントがあります。また,1日の多くを研究室で過ごしますが,研究室の学生同士で仲が良く,とても和気あいあいとしています。初めのころは,実験やゼミでの発表がうまくできるかなど不安なことが多かったですが,実際には先輩方や先生が丁寧に教えてくださり,研究活動に没頭するには非常に恵まれた環境であると思います。
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