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この記事では、環境科学コースの卒業研究の取組みを紹介します。
米村研究室の羽住さん(環境科学コース4年)は、 自身の研究で必要な分析法の習得及び知見を得るために、8月19日から26日の期間で国立環境研究所地球システム領域地球大気化学研究室主席研究員の猪俣敏先生、農研機構農業環境研究部門上級研究員の片柳薫子先生、西村誠一先生、多くの先生方を訪問しました。
上の写真は国立環境研究所内にある光化学チャンバーです。この装置は、疑似太陽光(ソーラーシミュレーター)を照射することで、光化学オゾン生成や有機エアロゾル生成などといった、対流圏や成層圏で生じる反応の模擬実験を行います。また、装置内の温度を自在に変化させることもできます。装置内で生成した生成物をフーリエ変換型赤外吸収装置(FTIR)やプロトン移動反応質量分析計(PTR-MS)に導入することによって生成物の分析をすることができます。光化学チャンバーは日本には国立環境研究所にしかありません。
下の写真はキャビティ減衰位相シフト法一酸化窒素/二酸化窒素モニター(CAPS-NO2)という分析機器です。この分析機器の操作法習得こそが、羽住さんが今回、国立環境研究所に訪問した最大の目的です。CAPS-NO2は、NO2ガスが450nm波長付近の光(青色光)を吸収することを生かした可視吸収法の一種です。
CAPS-NO2を用いることで、これまで本研究室で測定してきたガス(NO, N2Oなど)にNO2を加えることができます。CAPS-NO2と本研究室の実験システムを用い、土壌試料や温度?水分条件を変えることによって、窒素を含む化合物が土壌内でどのように反応が進行するかモデル化します。
下の写真は農研機構内のフィールドで撮りました。農耕地(ニンジン畑)から放出されるN2Oを測定するために、チャンバー(透明の容器)で覆って一定時間たった後にチャンバー内の空気を採取し、ガスクロマトグラフ(GC)で分析しています。写真は農業用マルチがある区域で測定を行っていますが、農業用マルチの有無や肥料の有無でデータを比較しています。
環境科学コースでは、環境に係る現象解明?技術開発を行っています。国内外で調査を行うこともあるし、高度な研究を行うためには外部の研究機関?大学と共同研究を行っていく必要があります。その一環として、学生も外に出かけるときもあります。
環境科学コースでは、環境に係る現象解明?技術開発を行っています。国内外で調査を行うこともあるし、高度な研究を行うためには外部の研究機関?大学と共同研究を行っていく必要があります。その一環として、学生も外に出かけるときもあります。
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