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本日の化学実験Bクラスでは岩塩(NaCl結晶)の体積と質量を測定し、得られたデータからアボガドロ数を求めました。
まずはNaClの結晶をカッターで切り出しました。結晶構造ですからカッターを押し当てるだけで綺麗な面ができましたね。その切り出した結晶の3辺をノギスで計測して体積を求め、精密電子天秤で質量を求めました。前回の実験で学んだ電子天秤での秤量、ノギスの使い方、データの統計処理がさっそく役に立ちましたね。
それらの測定値を使って計算を進めてみると、、、あら!びっくり!6.02×10の23乗にはならずとも、みんなの回答は○○×10の23乗になっていました。「10の23乗」が揃うだけでも、すごいことなのですよ。0が23個も並ぶということは、日本の単位である数詞で表すと万、億、兆、京(けい)、垓(がい)、、、としたときに1000垓に相当します。これだけ桁数が大きなアボガドロ数を実験的に求めることができました。
出席していた学生からは「今回、初めてカッターを使いNaCl結晶を切り出すということをして慣れないことだったので少し怖かったです。またアボガドロ定数は高校の時、自分自身で求められるものではないと思っていたので求めてみて楽しかったです。実際に実験をすることで求められるものと標準値との違いもあり面白かったです。」「塩の結晶をカッターで切る作業はかなり面白かった」といった感想を聞くことができました。
*本授業は実験実習科目であるため、十分な感染対策の上、学部長許可を得て少人数クラスで対面授業をしています。授業開始時には検温、手指消毒をし、実験中はマスクおよびフェイスシールドの適切な着用、定員の半分にして授業を行うなど感染拡大防止対策を講じております。
化学実験担当:環境科学コース教員