樹木の保全と活用から地域資源を考える(概要)
サテライトキャンパスひろしまを拠点としたフィールドワークを行いました。
地域教養ゼミナール(樹木の保全と活用から地域資源を考える)の一環で企画しました。5月26日(日)晴天に恵まれた中,庄原キャンパス,広島キャンパス,三原キャンパスから受講生がサテライトキャンパスひろしまに集まり,事前学修の計画に沿って平和記念公園や広島城周辺の被爆樹木や記念樹木の調査を行いました。
※地域教養ゼミナールは,全学部共通 副専攻プログラム「地域課題解決リーダー養成プログラム」の選択必修科目であり,認定要件です。
午前中最初のチェックポイントは平和記念公園内の「アオギリ」でした。
午後一番のチェックポイントは広島城の「ユーカリ」です。独特な樹形の前で当日の集合写真を撮りました。
フィールドワークの結果は,6月16日(日)に開催したオンライン発表会で発表しました。発表の他,司会進行や発表評価など取組み,6月26日までにこれまで実施したオンライン講義「導入」「展開」「深化」を踏まえた総括を取りまとめました。以下に学生の気づきを幾つか紹介します。
?一堂に会し観察したアオギリやユーカリについて、同じ樹木を見ているのにも関わらず、全員それぞれ異なった部分を観察しており、それぞれ考察をしているのが良いと感じた。
?講義を受講する前は被爆樹木に対する知識が全くなかったが、自分で調べ他の人の発表を聞くと定義や種類なども知ることができ、戦争についても学べるいい機会になった。
?最初は樹木について、被爆樹木についての関心もなく、何も知らない状態であったが、この講義を通して多くの気づきと学びがあった。地域の活性化は、多くの場所で課題に挙げられるが、それを樹木で考えることは最初は難しいなと感じた。しかし、いろいろな取り組みやサイト、そして実際にフィールドワークで被爆樹木を見ると、樹木に対する多くの人の思いが感じられ、平和への願いが樹木によって受け継がれているのだとわかった。これらの取り組みは世界中にも伝わっていて、広島の活性化にもつながっている。樹木という生命を守っていくことは、被爆樹木に限らず必要なことであると、今回の講義でわかった気がする。
これを機会に地域にある樹木の大切さを意識して頂ければと思います(担当者)。