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【地域資源開発学科】未来の食は細胞から作り出す。

学術集会「第5回細胞農業会議」に登壇しました

NPO法人日本細胞農業協会及び培養食料研究会が主催する、国内最大級の細胞農業の学術集会「第5回細胞農業会議」で、荻田教授が植物細胞の可能性を論じるパネルディスカッションに登壇しました。

「植物×細胞農業 で切り開く細胞農業の未来」に注目!(The potential of "plant" cellular agriculture)
【フードテックと細胞農業について】
 世界の人口が2050年に97億人に達するという予測に基づき、国連食糧農業機関(FAO)は2012年水準よりも50%多くの食糧生産が必要であると推計しています(FAO, 2017)。しかし、気候変動や自然資源劣化の影響は年々大きくなり、従来型農業による食基盤の維持が困難になると指摘されています。cellular agriculture(細胞農業)は、smart agriculture(スマート農業)と共に21世紀型食基盤に関する最新の世界トレンドとして注目されています。

 細胞農業には、家畜や魚の細胞を体外で「培養」して食用肉を生産する新技術や、酵母など微生物を宿主とした精密発酵により、卵や乳製品など動物由来の油脂やタンパク質を、動物を使わずに生産する新技術があり、実用化が始まっています。
 植物細胞性食品の開発に海外のスタートアップ企業等が着手したニュースとしてメディア広報され(コーヒー細胞由来のコーヒー生産,2021、カカオ細胞由来のチョコレート生産,2022)、今後実用化に向けて新技術の発展が期待されています。 

CellAgr
写真. 液体培地で旺盛に増殖する植物細胞の様子(当日のスライドより抜粋)