2024年(欧洲杯外围盘口_欧洲杯滚球平台-投注|官网6年)3月 卒業生に送る言葉
欧洲杯外围盘口_欧洲杯滚球平台-投注|官网感染症(Covid-19)と戦争と私たち
以下の文章は、小川家の子どもたちがお世話になった幼稚園の園長先生が書かれたものです。少し長いのですが、読んでみてください。
コロナ禍で日常生活に取り入れた新しい取り組みに「黙食」がある。園では以下のことを行った。
?食事中は会話をしない
?パーテーションの設置
?食事中に音楽を流す
今までは子ども同士で思い思いに会話をしており、お互いの顔を見て楽しみながら食事をしていた。しかし、黙食を取り入れることで会話も減り、パーテーションを置いたためお互いの顔も見れない。健康に過ごすために必要なことだが、子どもに黙って食べることを強制するのではなく自然に取り入れることができるよう職員で話し合った。黙食を取り入れたことで落ち着いて食べることができるようになり、食べこぼしが減ったり、完食までの時間が短くなったりと良い影響が見られた。また、「キャベツが甘い!」「(噛んだ時の)野菜の音が面白い!」と目をキラキラさせて発見している子どももいた。今までは周囲に向いていた感覚が、黙食がきっかけで自分の内面に向き、味覚や触覚が敏感になったのだと思う。コロナウイルス感染症で不安や心配の声がよく挙がるが、どのような状況でもお恵みがあることを感じ、そのきっかけを拾うのも見過ごすのも教師次第なのだと改めて教師の役割に気付かされた。(田村澄子「保育withコロナ」『モンテッソーリ教育』53、pp.164-165)
コロナ禍に対する皆さんの不平不満は理解できます。高校生活の最後と大学生活の2年間を「奪われた」という思いも分かります。しかし、幼稚園の子どもたちはその不自由さの中に豊かなものを見いだしている。見習いたいと思います。
コロナ禍がようやく落ち着いてきたかと思う間もなく、世界の各地で、人が人を憎み、悪意と敵意によって互いに傷つけ合う場面を、日々、見せつけられています。その中で、皆さんは、県立広島大学地域創生学部地域創生学科地域文化コース1期生として巣立っていく。
だから、まずは、あなたの心に、あなたの家庭に、あなたの暮らす地域に、平和と一致がありますようにと、心を込めて、強く、強く、お祈りします。そして、各地で継承されてきた様々な文化?社会のありよう、さらに、それらが共生する方法を、ヒロシマの地で学んだ君たちが、恒久平和の実現のために、日夜考え、行動してくれることを、心から、期待しています。
さて、今年の小川ゼミ生について一言で表現するならば、「こんなに苦労させられ、悩まされた学年は、これまでなかった」。でもね、おかげで、小川は大いに反省させられ、大いに学びました。こんなに哀しい世界であっても、それでもやはり、ゼミ生(学生)は、僕にとっての最大の希望なのだということが、改めてはっきり分かりました。感謝しています。
最後に、皆さんの心身の健康と知的?情的?霊的な成熟を、加えて、平和構築のために具体的な貢献を成してくれることをお祈りして、この文章を閉じたいと思います。
結局一度も実現しなかったゼミ飲み会、いつの日か、やりましょうね。