2019年(欧洲杯外围盘口_欧洲杯滚球平台-投注|官网元年)3月 卒業生に送る言葉
1.卒業生に贈る言葉 その1 最も伝えたいこと
“○○○というのは、ある種の人間のタイプというよりも、むしろある種の態度”
20世紀最大の言語学者とも言われるNoam Chomskyは、「「知識人」をどう捉えているか?」と問われて、次のように答えています(Noam Chomskyほか原著、田桐正彦訳2002『チョムスキー、世界を語る』pp.24-25、トランスビュー)。
それは、ある種の人間のタイプというよりも、むしろある種の態度ですね。つまり、情報を収集し、人間に関する問題に真剣に取り組み、そして、自分の理解力と洞察力を巧く働かせる、そういった態度です。
わたしの知っているひとのなかには、まったく学校教育を受けていないけれど、すくなくともわたしの考えでは第一級の「知識人」であるといってよいような方がいます。反対に、世間で尊敬されている大学人や作家のなかには、この理想像にはほど遠い人もいるでしょう。
以上の「知識人」を、優れた/良き/善き「家庭人」「社会人」「国際人」etc...としても、真であると思います。大切なのは、能力や技術ではない、態度である。
2.卒業生に贈る言葉 その2 小川が大切にしている言葉たち
以下、小川が大切にしている三つの言葉を紹介しつつ、皆さんへのメッセージを書きます。
①たゆまざる 歩みおそろし かたつむり
②「愛」という字は「受」けた「心」を「反」す、と読むことができます
③躓いた石は踏み石にもなる
①は、長崎平和公園内にある平和祈念像の作者である彫刻家?北村西望の言葉。意味するところは、ネットで調べてください。②は、小川の結婚式の折、恩師が贈ってくれた言葉。これまで、皆さんは、家族、親族、友人、先生、地域の人、等々、多くの人の愛情を受けて育ってきました。これからは、愛を与え、渡し、届ける人になってほしい。③は、2010年12月12日、三次市内をドライブ中に偶然に目にしたお寺の警句。これから、皆さんには多くの困難が訪れると思います。それに躓(つまづ)くこともあるでしょう。しかし、その経験は、きっと、皆さんを豊かにします(が、心が折れてしまいそうだな、と思ったら、別の道を選ぶのも手です。そのときは研究室に相談しに来てください)。